いびき・睡眠時無呼吸症候群
睡眠時に呼吸停止、または低呼吸になる病気のことです。
「いびきがうるさい」「日中の眠気がある」「朝起きると体が重い」のいずれかがあれば、睡眠時無呼吸症候群（SAS：Sleep Apnea Syndrome）が疑われます。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まり、十分な睡眠が得られないことによって日中の眠気を催します。症状としてはほかに、倦怠感、熟睡感が無い、起床時の頭痛、ED（勃起不全）、夜中に何回もトイレに行く、などがあります。
きちんと治療しないと、交通事故、高血圧や糖尿病、心臓の病気や脳卒中などを招く確率が大幅に上がりますし、職業や家事などの私生活に何かと悪影響が出がちですので、放置するのは危険です。
治療について
睡眠時無呼吸症候群の治療は減量やマウスピース治療、CPAPと呼ばれる機械の装着、手術治療などがあります。患者様がどの治療が適切であるかは診察で鼻や口、喉の形を確認したり、睡眠時無呼吸検査の結果によって決まります。マウスピース治療が必要な場合、連携歯科医院へご紹介させて頂きます。かかりつけ歯科医院がある場合はご相談ください。手術が必要な場合、当該手術が可能な連携病院へご紹介させて頂きます。CPAP治療は当院で導入・継続治療・他院より引き継ぎが可能です。
CPAPによる治療
CPAP療法などできちんと治療すれば、健常人とほとんど生存率は変わらないと考えられています。閉塞性睡眠時無呼吸症候群こそ鼻・喉を専門とする耳鼻咽喉科医師が診療すべき疾患であるという信念の下、CPAP療法士という耳鼻科医師では珍しい資格を取得しています。継続的なCPAP通院中も詳細な診療をご提供いたします。
また当院ではメディカルケア社、フィリップス社、テイジン社のCPAP機械に対応しておりますので他院からスムーズに引き継ぎ、継続診療が可能になっています。当院で睡眠時無呼吸検査を行い、CPAP適応である場合にはそのまま当院で治療導入ができます。
CPAP治療は睡眠時無呼吸症候群が重症の場合には健康保険適応になっており、３割負担の方で月額約5000円程度です。毎月の受診が必要になりますが、当院ではクイック診察対象です。